
宅配ボックスの需要が拡大中!EC利用者の7割が希望する理由とは?|最新調査から読み解くニーズと導入の決め手

目次
はじめに|EC社会と宅配ボックスの密接な関係
近年、急速に発展するEC(電子商取引)市場の拡大に伴い、宅配便の取扱量は飛躍的に増加しています。それに比例するように、配達の受け取り方法やトラブルに関する課題も顕在化してきました。その中で、宅配ボックスは入居者のニーズを的確に満たす“住宅設備の新定番”として注目を集めています。
とくに注目すべきなのが「EC利用者の7割が宅配ボックスを希望している」というデータ。今回はこのデータの背景と、導入が求められる理由、今後のトレンドについて詳しく解説します。
1. 宅配ボックスのニーズが高まる背景|EC市場の成長と受け取りのストレス
●2023年の国内EC市場規模:約22兆円超(前年比8.9%増) ●宅配便取扱個数:48億個以上(前年比4.5%増) ●再配達率:平均11〜15%(物流コスト増加の一因)
このようにECの急拡大により「受け取りストレス」「不在再配達」「置き配リスク」が社会問題となっています。これに対し、入居者の希望として宅配ボックス導入の声が急増しているのです。
2. 実際の調査結果|7割のECユーザーが「宅配ボックス希望」と回答
某大手住宅設備メーカーが実施したアンケートによると、
- 単身者・共働き世帯に限れば75%以上が「宅配ボックスがあればうれしい」
- 女性では80%以上が「対面受け取りに不安・面倒を感じる」
- シニア層でも60%以上が「感染症対策や安心感から非対面希望」
という結果に。これらは、賃貸物件の魅力アップにも直結する事実です。
3. 宅配ボックスが選ばれる5つの理由
①【非対面で安心】 ウイルス対策・防犯対策の両面で優位。女性や高齢者の不安を軽減。
②【再配達不要】 配達時間を気にせず受け取り可能で、入居者の利便性が劇的に向上。
③【時間の有効活用】 日中不在でも24時間受け取れることで、時間の自由度が増す。
④【盗難・紛失リスクを回避】 置き配の課題(盗難・紛失・濡損)を防止し、配達トラブルを激減。
⑤【プライバシーの確保】 通販の利用履歴や荷物の内容を他人に見られることを防ぐ。
4. EC時代の入居者ニーズと物件価値の関係
宅配ボックスの有無は、実は「家賃を左右する要素」にもなっています。ポータルサイトの検索項目でも「宅配ボックスあり」は物件選定の決定打になることも。
- 設備付き物件の検索数:非設置物件に比べて1.8倍
- 平均家賃差:設置ありの物件は月額+1,000〜3,000円
つまり「宅配ボックスがない=選ばれない」時代が到来しているのです。
5. 利用者の声から見る“リアルな期待”
「仕事で帰宅が遅くても荷物を気にせず外出できるようになった」 「オートロックの内側に設置されたので、安心して使える」 「通販での買い物が気軽になった、配達日を気にしない生活に」
など、実際の入居者からもポジティブな声が続出。
まとめ|EC社会と宅配ボックスの不可分な関係性
宅配ボックスは、もはや「あると便利」な設備ではなく、「ないと困る」必須インフラとなりつつあります。
- ECの成長とともに高まる受け取りニーズ
- 非対面社会における防犯・安心対策
- 家賃・入居率への影響という投資観点
これらを踏まえ、管理会社・オーナー様は早期導入を検討すべき時期に来ています。